いよいよ2019年5月に「第6回ロザフィ コンクール2019」が、みなとみらいギャラリー(横浜)にて開催されます。
4年ぶりのコンクール。楽しみにされている方、悩まれている方、皆さんいろいろな思いがあるのではないでしょうか。
開催を前に、協会では過去に受賞をされた先生にインタビューをしてみました。
『Mermaid』
第一回目は、2014年コンクールにて最優秀賞を受賞された Kaname(行川香奈子)先生です。
2014年のテーマは、「ウェディング」。先生の作品『Mermaid』は、タイトルの通り、人魚(マーメイド)のような美しさと躍動感が伝わる作品です。作品に込められた先生の思い、制作の裏側などのお話を伺いました。
華やかに そして、清楚で繊細に
――2014年のコンクールでは最優秀賞の受賞、おめでとうございました。受賞された作品『 Mermaid 』が生まれたきっかけについて、教えてください。
先生:「ウェディング」というテーマに対して、華やかだけど、清楚な繊細さも入れて作りたいと思いました。実際に身に着けられることも大切ですが、コンクールなので見た目にも華やかなものにしたくて。
その当時は太い幅の紙がなかったので、自分でボンドを貼って太い紙を作りました。ロングバーもなかったので、自分で工夫して巻きました。それから、ロザフィの花を一つのビーズと見立てて、ビーズとロザフィを一緒に編み込んでみたのも制作していて楽しかったことの一つです。
バランスよくまとめることの 難しさ
――作品の中で、ご自身でよくできたと思われるところはどんなところでしょうか?また反対に、制作している中で難しかったところはありますか?
先生:自分が思っていたよりも、編み込んだビーズとロザフィが馴染んだところです。難しかったところは、大きな花の間にビーズを挟み込むところ。全体をバランスよくまとめるところが難しかったです。
コンクールは自分のための挑戦 精一杯やることが一番大切
――来年、ロザフィでは、コンクールの開催を予定しています。コンクールを目指す会員の皆さんへメッセージをいただけますか。
先生:コンクールは誰かのためでなく、自分のための挑戦だと思っています。自分が何を表現したいか、それに対して今の時点で自分はどんなことができるか。それを精一杯やることができたのなら、その時の一番なのではないでしょうか。技術も自分も状況も、すべてのものがどんどん変わっていくのですから。
コンクールは作っているときの「一生懸命」を引き出してもらえる機会だと思いますし、出品された方々の「一生懸命」もシェアできる素晴らしい機会でもあると思います。そして、何度か出されれば過去の自分とも比較できて、とてもいい勉強になると思います。
今回、このインタビューでも、自分を振り返る時間をいただきとても良かったです。ありがとうございました。
――行川先生、お忙しいところありがとうございました。これからも、素敵なロザフィ作品を作ってくださいね。
無い材料や道具は「自分で作る」という工夫をされた行川先生。
既存の物にとらわれない柔軟な発想が、作品作りにも表れているようです。
無いものを生み出すことは大変な作業ですが、それもハンドメイドの楽しさの一つかもしれませんね。
行川先生の作品はこちら↓でもご覧いただけます。
☆インスタグラム:http://www.thepictame.com/instagram/kojikogane
先生の作品が掲載されている作品集は、ネットショップでご注文ができます。
詳しくは、会員専用ページをご覧ください。
コンクールの詳細についても、ご覧いただけます。
https://rozafi.com/members/