来年開催される「第6回ロザフィ コンクール2019」に向け、過去の受賞者のインタビューをご紹介しています。
第二回目のインタビューは、2015年コンクールにて最優秀賞を受賞された& C (八木千鶴)先生です。
先生の考えた技法と作品名の『エタニティ』は、受賞後、ロザフィのカリキュラムとして採用されました。ロザフィ認定講師を育成する上級コースにおいて、講座の一つになっています。
ふっくらとして、丸みのあるバラの形は、ロザフィでも人気のあるデザインです。
理想のウェディングアイテムを デザインする
――2015年のコンクールでは、最優秀賞の受賞、おめでとうございました。2015年のテーマは「ウェディング」でしたね。まずは、受賞された作品『エタニティローズ~ローズバッグブーケ~』が生まれたきっかけを聞かせてください。
先生:花嫁さんがブーケバッグとして持ち歩けるように。そして、結婚後もオブジェとして飾れるような、そんなウエディングアイテムを作りたかったことが「エタニティ」を生んだきっかけです。
淡い3種類のピンクカラーのみを選び、シンプルで立体的なバラのデザインに仕上げました。
蕾から満開のバラへ 立体感のあるグラデーション
――先生ご自身では、作品のどんなところがよくできたと思いますか?
先生:優しい色合いのピンク、3色だけを使ったところです。バラをできる限り立体的に、かつ、「蕾から満開へ」という段階のバラを作るようにこだわったところも、よくできたところです。
バラの色に合わせた大粒のコットンパールを使い、優しく上品さを出すよう工夫しました。
――制作している中で、難しかったところはありますか?
先生:試作の時にバラの大きさを調整することに時間をかけ、試行錯誤を繰り返しました。技法としては、ロザフィの基本がしっかりできていれば、どなたでも美しく作ることができると思います。
受賞の経験を 最大限に生かす
――最優秀賞を受賞後、ご自身の活動に変化はありましたか?
先生:当時、すでに都内百貨店で数回催事を開催していましたが、&Cのアンティーククラシカルな雰囲気のロザフィを気に入ってくださり、横浜高島屋様より「母の日ギフト」という、年に1回の大役催事のご指名をいただきました。当校卒業の先生方にも参加していただき、大盛況に終わることができました。
さらにその年のクリスマスイベントも...とお話をいただきましたが、私のプライベートでの諸事情も重なり、残念ながら実現することができませんでした。
ですが、コンクールで入賞、最優秀賞をいただけたことも、取引先に対して説得力のあるプレゼンの一つになったと思いますし、スクール経営や販売において、それ(受賞経験)を最大限に生かすことも大事だと思います。
――コンクールを目指す皆さんへ、メッセージをお願いします。
先生:新しいたくさんのロザフィが、日本中にあふれていくことを期待しています。私も楽しみにしています。
――八木先生、ありがとうございました。
頭の中でイメージしたものが、作品として形に出来ること。改めて、すごいことだと感じました。
試作を何度も繰り返したという、八木先生。実は、コンクールに毎回応募してくださる方のおひとりでもあります。
何度もコンクールに応募し、新しい作品を生み出すことに挑み続ける...。
目に見えないところで積み重ねた努力が、「大きな花」として開いたのかもしれませんね。
八木先生の作品はこちらでもご覧いただけます↓
☆ブログ:http://andccheer.blog.fc2.com/
先生の作品が掲載されている作品集は、ネットショップでご注文ができます。
詳しくは、会員専用ページをご覧ください。
コンクールの詳細についても、ご覧いただけます。
http://rozafi.com/members/